技術部・次長
K.Hさん 入社28年ー茨城県立水戸工業高校 土木科卒ー
世代を越えて強い信頼で結ばれるチーム力こそが、
この会社のいちばんの魅力です。
業務内容
自分の専門である下水道の設計業務に携わりながら、グループの中の5つのチーム 上水、下水、測量調査、土木設計、民間開発の業務を管理し、グループを統括する役職に就いています。今はとくに、社内の人材育成をさまざまな角度から推し進めることに力を注いでいます。
業務で印象に残っているエピソード
下水道の仕事に就いたばかりのころに感じた、「この仕事は世の中のためになる」という充実感、やりがいが、今でも私が仕事をするうえでの大きな原動力となっています。当時は下水の普及率が茨城県で30%ほどでしたので、敷設する現場に行くといつでも土地の持ち主の方から「ずっと待ってましたよ」「やっと来てくれましたね」と歓迎されることが多かった。求められているという実感がこの仕事を続けてきた大きな理由になっています。
地下の構造物は地上より難しいところがあり、工法や埋設管の大きさ、敷設する深さなど、条件が毎回大きく異なります。その中で最適な提案を探し出す楽しさは、仕事を始めて 20年以上経った今でも変わりません。
会社の雰囲気・働く環境
この7年間、管理職として、新人を積極的に採用し、若い人材が力を発揮できる組織づくりに力を注いできました。ですので、ハード的にもソフト的にも、かなり働きやすい環境が整いつつあると思っています。
なぜそのような取り組みをしてきたかというと、土木業界は、同業他社を見ても、年齢を重ねた人がとても多いんですね。皆さん優れた技術を持つベテランなのですが、その人が抜けると組織への影響がとても大きい。長いスパンで考えたとき、この会社を確実に存続させいくためには、若い人材を育成して組織を若返らせ、個人個人の技術に頼りがちだった業務を、チーム力を高めてチーム全員で対応する体制へと変革することが必要不可欠だと考えたのです。ひとりのスーパースターの力よりも、メンバー同士が信頼し合うチームとしての総合力を持った組織。水工エンジニアリングはそのような会社になりつつあると、私自身は確信しています。
社内制度
技術職にはかなりの専門性が求められますので、原則として配属されたチームから異動することはありません。そのため、入社前からどのチームに所属したいかを本人に数回ヒアリングし、入社後は、複数チームでの業務を短期間体験したのち、最終的な本人の意向と配属先の受け入れ態勢、相性などを見極めて配属チームを決定しています。
配属後は、OJTにより担当の教育係をつけ、どんなことでも質問しやすい環境づくりに努めています。一方で、中堅クラスの意識改革にも積極的に取り組んでいます。若手にとって魅力ある存在となる先輩社員が多くいる会社となることも、若い力の育成にとって不可欠なことですよね。具体的には、中堅クラスの社員にコーチングなどの講習会に積極的に参加してもらい、古い価値観にとらわれず、現代的な組織づくりに関する知識や方法論を学び、社内で可能なことからひとつずつ実践するよう奨励しています。
やりがいとチャレンジ
私は今47歳ですが、仕事の上では2つめの人生を歩ませてもらっていると考えています。
40歳までは、下水道の専門技術者として、自身の技術、能力の研鑽に持てる力のすべてを注いできました。
40歳以降は、管理職としての楽しさ、体制づくりのおもしろさについて、創業者である前社長からいろいろと学びながら新たな仕組みづくりを模索してきました。前社長は、カリスマ的な存在で、とてもよく怒る人でしたが、同時につねに笑いを絶やさず、必ず褒めることも忘れない人でした。何よりも、仕事が好きで、人が好きで、自身が起こした事業の継続に身をささげた人でした。
残念なことに病気で急逝しましたが、前社長の目指したことを、私なりに解釈して進めているのが、これまでにご説明したような人材育成の仕組みです。それが今の私にとっての最大のチャレンジとなっています。
会社の魅力
私は、この会社の穏やかな社風がとても好きですし、社員同士の人間関係にいつも惹かれています。仕事中は皆、もちろん集中して作業していますが、何かあれば、皆で楽しく笑い合う。強い信頼で結ばれた、ある意味家族のような社員同士のこの関係こそが、水工エンジニアリングのいちばんの魅力であり、決してなくしてはならない大切なものだと思っています。