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開発行為許可申請図面⑤(茨城県水戸市)

こんにちは。入社7年目、技術部開発企画チームの戸祭です。

前回に引き続き、今回も開発行為許可申請(宅地造成)のため設計図面を紹介していきます。
今までの記事をまだ読んでいない方は、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。

 開発行為許可申請図面①

開発行為許可申請図面②

開発行為許可申請図面③

開発行為許可申請図面④

19.給水計画平面図
開発区域内の給水本管ルートや各宅地の給水取出管等の給水計画を示した平面図です。
現地調査や給水台帳などによって開発区域周辺の既設給水管の状況を調べて出来る限り
給水本管がループするように計画を決めていきます。 給水本管の管径については
給水計算書を作成して根拠が分かるようにした上で決めます。 計画が決まり図面・計算書が出来たら、
各市町村の水道管理者との協議を経て、都市計画法第32条による申請を行い工事についての同意を貰う
ようにします。

20.消防水利計画平面図
万が一開発区域内において火事がおきた場合に備えて、
開発区域周辺に消火栓や防火水槽 等の消火施設があるか確認するための平面図です。
周辺に施設がない場合は、開発区域内に消火栓又は防火水槽を新設します。
消防水利計画においても開発行為における基準があるため、
それに適合するように計画を決めていきます。 消防水利計画についても、
各市町村の管理者(主に消防本部)との協議を経て、32条の同意 を得ます。

21.市道整備工詳細図
開発道路出入口と既存市道(県道や国道の場合あり)を接続させる際に、
既存道路について施工する必要がございます。その内容について示したものが
市道整備工詳細図となります。 添付写真は、開発道路出入口(写真左側)のために
既存市道(写真右側)を整備した様子となります。市道から出入口に進入できるように
するために、以下の施工を行っております。

① 開発道路横断部にある既設側溝の撤去・横断側溝及び集水桝の新設

② 開発道路横断部にある既設歩車道境界ブロックの撤去・斜型ブロックの新設

③ 開発道路横断部にある歩道舗装の取壊し・出入口舗装の新設

以上のような計画について計画平面図・計画断面図・構造図・舗装構成図等を作成します。
ある程度のパターンは決まっていて入社当初から作成する機会が多かった図面でありますが、
場所によって課題が出てくることも多いため、今でも作成に苦戦することがあります。
この計画についても、道路管理者との協議を経て、32条申請及び道路法第24条の申請を行い、
施工の許可を得ます。

22.市道掘削占用詳細図
開発によって新設する埋設管(雨水・汚水・給水管)を既存道路内の既設管に接続する際に
既設道路舗装をどの様に掘削し復旧するかを示した図面となります。
添付写真右側手前の市道において舗装の色が濃くなっていますが、そこが汚水・給水管施工のために
市道の掘削及び復旧をした箇所になります。 舗装の掘削・復旧の内容についても管理先ごとに基準が
あるため、図面が出来たら道路管理者と協議を行います。

今回はここで終わりとさせて頂きます。
次回でいよいよ図面の紹介も最後となります。
思ったより長くなってしまいましたが、最初から見て下さった方には感謝致します。
図面の紹介を通して、開発行為について少しでも興味を持って頂けましたら幸いです。
是非、最後までお付き合いして頂けますようお願いします。

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