業務内容

開発行為許可申請図面②(茨城県水戸市)

こんにちは。
入社6年目技術部開発企画チームの戸祭です。

早速ですが、前回に引き続き、
今回も開発行為許可申請(宅地造成)のための設計図面を紹介していきます。
前回の記事をまだ読んでいない方は、下記のリンクからご覧いただければ幸いです。

 開発行為許可申請図面①

8.造成計画平面図
土地利用が決定したら、道路高さや宅地高さなどの造成高を決めていきます。
現況の高さと計画した高さを比較するための図面が造成計画断面図となります。
現況高より計画高が低い場合は切土、高い場合は盛土とし、着色を用いて図面上で区別致します。
これによって開発区域における土地の高さの変化の様子が分かるようにします。
造成高の決め方については、雨水の流末に水が流れるように道路縦断を調整する、
南側 の造成高が低くなるように宅地高を調整する等の考え方があります。
また、宅地間のCB積の構造や開発区域境界における土留(CBや擁壁等)といった
外構関係の構造物計画の表記(旗揚げ)もこの図面にて行っております。

9.造成計画断面図
造成計画平面図のなかで断面線を数か所指定して、平面図内の情報を読み取ることによって、
その箇所の断面を切った図面が造成計画断面図となります。
この図面によって、土地の形の変更(切土・盛土)や使用する外構構造物の様子が把握できます。
パートさんに作成して頂くことが多い図面でありますが、状況によっては私自身でも作成します。
また、私が弊社に入社した初期もこの図面を作成しました。
もし、弊社に入社し開発企画チームに配属された場合、いきなり大本の平面計画に携わるのではなく、
この図面のように平面計画が決まった上での詳細図の作成を最初はやって頂くことになると思います。

10.道路標準断面図・舗装構成図
開発によって新設する道路(開発道路)の標準的な横断図となります。
この図面によって道路の舗装構成や使用する構造物(側溝など)が把握できます。
道路の舗装構成や構造物については市町村ごとの基準に応じて設計を行います。
また、道路に埋設する給排水管の様子を示す図面も作成します。

11.道路縦断図
開発道路の縦断を示す図面です。 この図面によって道路の勾配の様子が把握できます。
道路の勾配については、雨水を流すことを考慮して、原則0.3%以上として設計します。
このように、開発行為許可申請にあたり、開発道路の設計及び詳細図の作成を行うことも ございます。
そのため、道路設計の経験がある方はその経験を開発の業務に生かすことが出来るかと思います。

12.施設構造図
宅地間などに設置するCB積(コンクリートブロック積 添付写真参照)や擁壁といった、
外構構造物について示した図面となります。 土留めの考え方について、
高低差が50㎝未満の場合はCB積で大丈夫ですが、 それ以上になると擁壁を設置する必要があります。
この基準について確認するため、 CB積図面においては計画高や現況高を平面図から読み取り高低差を
記載しています。 なお、擁壁を使用する場合は、その詳細図(擁壁展開図など)や
擁壁の構造計算書(擁壁のカタログ・認定書)等も作成して提出します。

 

今回はここで終わりとさせて頂きます。
次回も引き続き、図面の紹介(雨水・汚水等の図面予定)をしていきたいと思います。
正直な話この紹介では全てのことを説明しきれていませんが、
これを読んだことを機会に開発行為の仕事についてもっと知りたいと思って頂けましたら、
是非各自で詳しく調べて頂けたら幸いです。

調べるのが楽しいと思えたらこの仕事が向いているかもしれませんよ。
それでは、今後ともよろしくお願い致します。

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